みつはの備忘録

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【漫画感想】『1518! イチゴーイチハチ!』7巻

はじめての記事だしちゃんと書けるか怪しいけど、まずこれだけは書いておこう

 

   完結おめでとうございます!!

 

文字の大きさ変えるくらいならできるってことをアピールしといて

 

初めての感想記事を最終巻でやるってどうなのとか思ったりしますが

本当いい作品だし、自分の今の考えもついでに書いときたいんで

 

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・作品紹介

タイトル:1518! イチゴーイチハチ!

作者:相田裕

あらすじ

人生のすべてを野球に捧げてきた少年と一度だけ見たその輝きを忘れられない少女の話

3年後二人は高校で出会い同じ生徒会で…

 

最初だし丁寧にと思ったけど面倒だから省略 どうせ見る人いないやろ

 

以下ネタバレちょいあり

もし最終巻だけ読んでなくて見てる人いたらここで帰ってほかの記事見てください

作品そもそも知らないよって人は別にいいかも

 

 

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・7巻感想

さて本題。今回の7巻で最終巻となるわけですが、この7巻”はじまり”がテーマとなってると思います。

 

小難しい文章技術がないので箇条書きで

 

・烏谷に将来の夢ができる

ケガで野球を失ってから止まっていた烏谷の時間。

生徒会で過ごす日々の中でその氷は徐々に溶けていき、新たな夢を持つことでその時間が再び動き始めます。

 

初っ端からこれですよ。読み始めてから数ページ、烏谷が父親にそれを告げるシーンでもう泣きそうになったからね。

就活はじめてから自分のやりたいことに気づいた俺とはえらい違いですよ…

読んでると実感するけど烏谷の笑顔がホント増えた。1巻の仏頂面はどこへってレベルで表情豊かだし、作品のテーマでもあった夢を失った少年の成長がよくわかる。

 

 

 

・烏谷と丸ちゃんが(やっと)付き合う

これは説明いらないでしょ。むしろ最終巻でもくっつかなかったらビックリだわ。

もうだいぶ前から結婚しろよってレベルの二人でしたが、正式に付き合うってことで新しい関係が始まるわけですね。

 

こういうの見てうらやましいなぁから青春だなぁに変わった俺はおっさんになったなと実感するのでした。

 

 

 

・新生徒会長決定

3年も卒業するので、会長が変わります。2年の二人は進学ガチ勢なので生徒会はやめてしまいます。では新会長は果たして誰の手に…

 

って二人とも立候補するんかい!ラブラブカップルで会長&副会長やるのかと思ったら、丸ちゃんと烏谷の全面戦争勃発ですよ。しかも登下校もバラバラという徹底ぶり。お互いを信頼してるからこそ、全力で挑みたいんですね。

うん。もう結婚していいのでは??

 

あと丸ちゃんの選挙ポスター可愛すぎな

 

 

 

・会長が野球を再開

中学時代1年だった烏谷に圧倒されて以来、野球から離れてしまった会長が野球を再開します。それも女子プロを多く輩出してる有名野球部で。

 

会長も完全に野球ができなくなった烏谷が輝きを取り戻す姿を見て、ただ諦めた自分に思うところがあったのでしょう。観覧車でのやりとりでようやく会長の女らしい一面が、でも後輩には一切顔に出さないあたり流石っす。

烏谷と会長の子供とか最強野球星人でしょ。同人誌とかでやってくれないかなー

 

 

 

・新入生の入学

4月になり新学期が始まります。新入生も入り先輩として二人は成長していくのでした。

後輩の眼鏡君結構こじらせてますね。松武の選抜クラスは県立進学校の滑り止めみたいな扱いって説明あったけど、受験失敗して入った新入生って学校を見下しがちなんですよね。私立でコース分けあるとこなんか特に。彼が新しい生徒会の烏谷的ポジションになるのかな?3年後にはすっかり松武色に染まってそうです。

 

会長とザキさんの卒業はありましたが、最終巻で終わりに向かうのではなく、新たな物語の始まりを感じさせる終わり方が非常に良かったです。

 

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・作品全体の総評&感想

率直に言って最高の作品でした。青春漫画の傑作だと思います。

 

少年漫画で青春っていうとどうしてもスポーツ中心だし、少女漫画だと恋愛重視になりがち。青年漫画だからこそ描ける青春って感じでしたね。

生徒会を舞台にした作品って色々ありますけど、どれもギャグ寄りで高校生の成長を生徒会活動を通して描く作品って意外と少ないんじゃないでしょうか。

 

「夢を諦めるところから始まる物語」というフレーズにもある通り、スタートがどん底なんで基本的にいいことしか起きないです。悲劇的な話もたまにはいいけど、やっぱり漫画は笑っていられる作品の方が好きなんでこれも高評価のポイントですね。

 

後はやっぱり作者相田先生の感情描写が上手い。前作『GUNSLINGER GIRL』でもそうですが、キャラクターの成長と人間関係の変化が緻密に表現されています。7巻という短い巻数で烏谷の成長を描き切ったその構成力に脱帽です。

 

総じて、最近心がすさんでるから、眩しいくらいの青春漫画が読みたいって人には是非おすすめの漫画でした。

 

 

 

 

 

 

以下 個人的な感想とか

 

初めてこの作品を書店で見かけたころ、丁度『GUNSLINGER GIRL』を読んだ後で相田先生の新作ならということで購入しました。

玉出身で中学野球部だった僕にはドンピシャだったわけですが、思い返せば他人にこれまで一切勧めたことがない作品だなと思ってたらいつの間にやら最終回。

 

twitter眺めてたら打ち切りだったってのを知って激しく後悔しました。だいぶ前からギリギリの状況だったようで常に最終回の構想を練ってたとか…。そのおかげで打ち切りとは思えない綺麗な終わり方にはなっていますが、烏谷の卒業まで描きたかったといわれると無念でありません。

地元の本屋では入り口に特設コーナーもあって、正直なところ十分な話題作で打ち切りとは無縁だと思ってました。

 

 

1巻初版の第一刷からこの作品を買ってる身としては打ち切りという形に色々思うところがあり、好きな作品をより多くの人に知ってもらいたくてブログをはじめました。

 

好きな作品の読者増やす前にこのブログの読者を獲得できるのかそれが問題だ。

 

 

閑話休題

 

元々コミケで発表した作品だし、また続きが読めるかもと淡い期待をしてます。

「また再会できる日まで」今はこの言葉を信じて待とうかな。